情報システム部のミッションは、
①情報システムを安定稼動すること
②業務改善システムを開発すること
③業務改革のエンジンになること の3点である。
情報システム部門に求められる能力は、業務改善の提案、IT戦略策定、IT投資マネジメントの実施、基礎能力として、問題感知力、考える力などが求められている。開発は内製化と外製化の動きが二極化しつつある。運用は内製化率80%以上の企業が約半数ある。情報子会社は、親会社サポート専念と外販強化の二極化傾向がある。こうした動きから見える課題は、開発技術の空洞化や縦割り組織の弊害で開発の遅れであり、総じてIT人材戦略を適正に進めることが緊急課題になっているといえよう。
問題解決のためには、①企業情報システムを「ユーザー」の手に取り戻すこと。ユーザーが賢くならないと、ベンダーも賢くならないし、業界全体が良くならない。
②CIOチームが自らのミッションを明確にすることである。「システム構築プロセスとシステムの運営」が情報システム(IS)部門の役割である。IS部門は発注の窓口ではない。また発注者には、①暗黙知(企業文化、歴史的必然)、②ソフトウェア工学(QCD*1)と情報システム学(EEE*2)の双方の知識、③ある程度の施工技術、運用技術(中長期計画の観点を持ち、図面(モデル)が読めて、問題点を指摘でき、見積もれる人材が求められる。発注側のIT人材を育成するためには、アジャイルプロセスを取り入れ、上流から下流まで少人数で繰り返してものを作り、高速フィードバックすることが有効ではないか。施主育成プログラムとして「問題認識と解決のための方法論」、「業務プロセス設計」、「本質的概念モデリング」を紹介した。
*1: ソフトウェアはモノなので、Q:Quality(品質)、C:Cost(費用)、D:Delivery(納期)で評価する。
*2: システムはコトなので、E:Effectiveness(効果)、E:Efficiency(効率)、E:Efficacy(効力)で評価する。
ワークアウトセッション「情報部門、情報子会社の育成の問題点」 |
ワークアウトセッションのはじめに、事前アンケート結果のサマリーを簡潔に報告し、3~4名のグループに分かれて、30分程度のディスカッションを行った。最初に名刺交換・自己紹介をした後、講演を聴いて自分が感じたこと、今思っていること、自社の課題や悩みについて話し合った。
テーマ1:「情報部門/情報子会社/ITサービス・ベンダーの関係は?」
テーマ2:「超上流領域の人材育成の方法は?」
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