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法人向けサービス事例紹介

テックエンジニアリング株式会社 2006年度

「自己が気づく・チームが変わる・組織が活きる」
ファミリー研修を推進

~モチベーション向上に強く働きかける階層別研修の「意義」~



テックエンジニアリング株式会社

東芝テックのPOS製品の保守・運用やソリューション提供を担うテックエンジニアリング株式会社(以下:テックエンジニアリング)は、グループ経営理念に基づいて「人財の質的向上」「業務プロセスの変革」「経営品質の向上」を図り、最大の顧客満足を提供することを経営上の最重要課題としています。ソフトウェア開発・社内情報システムを所管するシステムソリューション事業統括部と製品サービス技術を所管するサービス技術統括部は、技術とヒューマン・スキルを統合した人財育成戦略を推進。その研修戦略に、グローバルナレッジの研修コースを組み込み、確かな成果を挙げています。




本社外観
本社外観
テックエンジニアリング株式会社
所在地
東京都江東区木場5-8-40(東京パークサイドビル)
設立
1973年11月1日
代表者
代表取締役社長 篠塚 明彦
資本金
2億円
事業内容
■東芝テック製品の保守サービスおよび他社製品のサポート
■ソフト保守/セキュリティ対策およびシステムの運用代行
■ネットワークのコンサルタント~設計、稼動
■業種・業態、業務別ソリューション
■ハードウェア、ソフトウェアのインテグレーション
■設備機器、屋内配線の設計、工事
 URL  http://www.teceng.co.jp/ 
※2006年10月03日現在


  テックエンジニアリングの課題
  • 各事業所で働く同階層の人財の意識合わせと、企業ロイヤリティを確立したい。
  • ルーチンで見失いがちな業務上のポイントに対する「気づき」を提供したい。
  • 技術力と階層ごとに求められるスキルとのバランスがとれた人財を育成したい。
  テックエンジニアリングとグローバルナレッジのソリューション
  • 階層別に合宿制の研修を実施。
  • 階層別に習得スキルを吟味した、きめ細かい研修内容を企画。
  • グループワークを盛り込み、「横のつながり」を構築。
  効果と展望
  • 研修参加のモチベーション向上とチーム意識の醸成。
  • トップとの交流で、企業意思のさらなる理解と浸透。
  • 研修成果を現場に持ち帰り、波及効果を発揮。
 
共通的技術基盤の獲得と
人的資質の向上を目指して

常務取締役 システムソリューション事業統括部 部長 菊地 洋一 氏
常務取締役
システムソリューション
事業統括部 部長
菊地 洋一 氏
 テックエンジニアリングを取り巻くビジネス環境と、その中における強みに関して、常務取締役システムソリューション事業統括部長の菊地洋一氏は、以下のように語ります。
 「現在、POSシステムを巡る市場は、競合の激化やそれに伴う価格競争など、厳しい状況にあります。その中で、私たちが保守を受け持つ東芝テック製品は、台数ベースで約40%の占有率*1を保持しています。今や、流通業においてPOSは売上管理や販売戦略策定等の要として、欠くことのできない存在です。したがって万一のシステムダウンは、そのまま大きな機会損失につながりかねません。当社の陣容は約2,000名で、そのうち1,200名ほどが直接お客様と相対するCE*2やSEです。24時間/365日体制を基本に、全国の顧客先をカバーしており、概ね2時間以内で駆けつけることができます。そんな機動力から生まれる信頼も追い風となり、おかげさまで東芝テックのPOSは、コンビニエンスストアにおいて、ここ3年来、約70%のシェア*1を誇っています」
 また、同社はWebベースの新たなASPサービスの推進を進めています。
 同時に社内情報システムも、従来のつくり込みによる独自システムから、パッケージの採用へ切り替え、開発効率向上や業務手順の標準化を進めています。さらに、作業指示や実績把握などリアルタイム処理が求められる情報系システムにおいては、積極的にWeb化を推進しています。
 そこで、部門間で共通の技術基盤を形成する意味もあり、POSのソフトウェア開発部門と社内情報システム部門からなる『システムソリューション事業統括部』に、CEやSEの技術行政を担ってきた『サービス技術統括部』を加え、新たなファミリー研修中期計画を策定しました。
 「部員たちには、技術力だけでなく、常に自ら考え、お客様利益を優先したアクションを起こすことができるヒューマン・スキルの獲得を目指してほしい。つまり、開発部門はエンドユーザーに顔を向けた発想と行動ができること。同様に社内システム部門は、社内ユーザーをお客様として捉え、業務のあるべき姿を描くことが重要だと思っています」(菊地氏)


*1 出典:DSS Report 2006年版
*2 CE:Customer Engineer


テックエンジニアリング システムソリューション事業統括部・サービス技術統括部「階層別の研修コース」
テックエンジニアリング システムソリューション事業統括部・サービス技術統括部「階層別の研修コース」
(グローバルナレッジのコンセプトを踏襲した形で展開されている)

 

各自の「気づき」を引き出し
個人の力を組織力へ


システムソリューション事業統括部 システム営業部 担当課長 経営変革エキスパート 高橋 祐一 氏
システムソリューション
事業統括部
システム営業部 担当課長
経営変革エキスパート
高橋 祐一 氏
 システム営業部担当課長としてシステムソリューション事業統括部全体のファミリー研修の事務局を担い、東芝テックグループ全体で進められている企業文化・風土の変革運動「MI活動」(Management Innovation)を推進する経営変革エキスパートでもある高橋祐一氏は、複数事業部を跨いだ教育体系づくりの背景を、以下のように説明します。
 「もちろん、言語やツール、データベースなどに関する技術フィールドでは、以前から独自の技術教育を進めてきました。しかし、システムの複雑化や多様化の中で、『技術+コミュニケーション』教育が不可欠になってきたのです。グローバルナレッジとは、1997年前後からおつきあいが始まりましたが、99年にPOSシステムを独自OSからWindows系OSに移行させた折、『Cafeteria』方式でヒューマン・スキル関連講座を提供していただいた実績があります。そのITとヒューマン・スキルの両輪の提案・サポート力を高く評価しています。そこで、今回のヒューマン・スキル教育体系の整備に際しても、お手伝いをお願いしたわけです」
サービス技術統括部 商品企画・技術管理グループ 担当課長 経営変革エキスパート 佐藤 竜哉 氏
サービス技術統括部
商品企画・技術管理
グループ
担当課長
経営変革エキスパート
佐藤 竜哉 氏
 同社では、以前から各部門・支社店ごとに「ファミリー研修」という形で、部門ごとに必要なテーマで研修を実行してきました。サービス技術統括部 商品企画・技術管理グループ担当課長の佐藤竜哉氏は、新しい研修の流れをこう評しています。
 「求められるスキルは、入社年次や役割・職分ごとに異なってきます。そこで、同じ職能等級の者が一堂に集う研修を目指したのです。同年代の社員が同一の研修を受講することで、相互に『気づき』や新しい発見があるはずです。また、個人のモチベーションを組織パワーへと収斂させていくためにも、普段は別々の事業所で働く『同志』が一堂に会し、横のつながりを意識することにも、大きな意味がありますね。研修を実施する立場だった私自身もグローバルナレッジのコースを受講してみて、受講者の意見を引き出すことの大切さを再認識しました」
 この研修は、本社とは離れたロケーションの会場を貸し切った1泊2日の合宿制です。
 「意識の上でも日常業務を離れ、気持ちを一新してもらうために、あえてスーツやネクタイは着用禁止とし、ラフなスタイルで参加することをルール化しました。また、初日の晩に設定されている懇親会は、菊地常務をはじめオブザーバー参加したトップ層とフランクに話をする絶好の機会です。お互いが腹を割って話し合う中で、企業意思をより深い部分で理解したり、日頃抱いている意見や提案をエスカレーションしたりする場としても役立っています」(高橋氏)
 
グループ演習受講者によるプレゼンテーション
研修風景 左/グループ演習 右/受講者によるプレゼンテーション
 


参加者自身が自己変革に向かう
契機として


システムソリューション事業統括部 システム営業部 係長 経営変革エキスパート 田中 里司 氏
システムソリューション
事業統括部
システム営業部 係長
経営変革エキスパート
田中 里司 氏

 また、研修は菊地常務が冒頭に30分間の講演をするのが恒例となっています。「時間管理」や「失敗学」「コミュニケーションの視点」など、毎回、その時々のトレンドを意識したテーマ設定で、ビジネスを捉える視点や基本動作のヒントを提示。参加者の研修への目的意識を喚起しながら、テックエンジニアリングの位置づけや今後の方向性を指し示すものとなっています。
 現在グローバルナレッジがご提供しているコースは、共通スキルとして「コミュニケーション」、さらに問題解決や折衝のための必要スキルとして「ファシリテーション」と「ネゴシエーション」、人財育成やチーム力・組織力の強化に対しては「コーチング」「リーダーシップ」となっています。
 「参加者同士、自由に討議してもらう中で、それぞれの問題意識が見えてきます」
 佐藤氏とともに事務局を担う、システム営業部係長 田中里司氏は語ります。
 「研修のグループワークは、それぞれの職場の仕事に直結するものとなっており、参加者自身が、階層やそれに伴う役割を再認識することにも貢献しています。この研修は『改めて考える時間』を提供することに意義があります。ソフトウェア開発者や社内システムなど、各部署や仕事によって『おとなしい』『積極的』など、気質的な傾向があることも事実です。その辺りを意識しながら、キーパーソンとなる人を各グループに配するなど、参加者の配置にも気を配っています」
 また、事務局は参加者をより深く把握するために、参加者名簿には顔写真を載せるなどのきめ細かな工夫にも、力を注いでいるそうです。
 「研修は、参加者の個性や人格を強制的に変えようとするものではありません。日々の仕事に追われてなかなか気づかないものに気づいてもらい、自らを変え、その結果として組織が強くなると考えます。私たちは常々『主人公は皆さんです。2日間の研修で、何かを持ち帰ってもらうことが大切です』と訴えています」(高橋氏)


TEC「コミュニケーション・プレゼンテーション」研修社内告知内容
テックエンジニアリング システムソリューション事業統括部・サービス技術統括部「ファミリー研修中期計画」
(※提供:テックエンジニアリング株式会社)

 


研修参加者の声
~研修成果を周囲の仲間たちとシェアしています~


システムソリューション事業統括部 システム開発部 OAグループ 塚越 茂 氏
システムソリューション事業統括部
システム開発部
OAグループ
塚越 茂 氏

 システム開発部OAグループの塚越茂氏は、実際に研修に参加した立場から、その効果や意義を語ってくれました。
 「1回目は『チームワークとリーダーシップ』について、研修を受けました。最初は少し不安でしたが、自分自身で考えることを基本とした講習のおかげで、『今の自分には、何が不足しているのか』を考えることができ、非常にためになりました。
 また『メンバーが言うことを聞いてくれない』という悩みの中で、後輩たちの能力やモチベーションを引き出すコーチングの重要性を痛感し始めていたところ、2回目に『コーチング』をテーマにした研修を受けました。この研修でも自分の足りない点について「気づき」があったので、常に自分の行動を意識し再点検するために、研修後もテキストをバイブルのようにいつも携帯し、ことあるごとに繰り返し見ています。また、グローバルナレッジの講師から、人間の欲求段階を階層的に分析したアブラハム・H・マズロー(Abraham Harold Maslow)の考え方を聞き、非常に面白かったので、『この研修成果を自分一人のものにしてしまってはもったいない』と考え、自主的に協力会社の人たちも含めた勉強会を開きました。おかげさまで、職場全体の活気が生まれています」
 このように、受講者が自発的にメンバーへフィードバックしていることが「予想外の効果」と菊地常務や研修運営サイドの高橋氏も嬉しい驚きを感じています。
 


さらに人財育成の
パートナーシップの強化を


 以上の受講者の意見にもあるように、同社のファミリー研修は、受講者だけでなくその周囲にも波及効果を広げながら、確実に組織力向上に結実しています。最後に、皆さんからその評価や今後の期待などを語っていただきました。
 「ファミリー研修は、日頃分散している仲間が一堂に会し、ともに考え、企業ロイヤリティを再認識する絶好の機会です。事務局では、研修終了後にアンケートを実施していますが、『役立った』『講師の説明やアドバイスがわかりやすい』という評価が非常に多く、その効果を実感しています」(田中氏)
 「研修は、業界動向や当社の状況に即した事例を提示するなど、具体的な実例を交えたものとなっています。それだけに説得力があり、参加者の共感を引き出して、さらに効果を倍加させていますね」(佐藤氏)
 「さらに、発想や思考をきちんと整理し、それを他者に伝える力をつける意味で、『図解力』のコースも採り入れていきたいと考えています。また、受講後のアンケートでは『この研修を上司にも聞いてもらいたい』という声が多く寄せられています。現在は常務をはじめとするトップ層がオブザーバー参加していますが、今後、中間層の上司たちにも門戸を開いていきたいですね」(高橋氏)
 「私たちは、常に自分たちのやり方や技術を再検証し、『井の中の蛙』に陥らないよう自らを律していきたいと願っています。めまぐるしい環境変化の中で、常にタイムリーでオーダーメイドな人財育成を進めていきたい。そのために、各部門の現状や今後の人財育成などについて、運営会議で検討する場を設けています。グローバルナレッジにもこういった場に参加していただき、新たなテクノロジー・トレンドやよりコラボレーティブなインターネット環境を拓くWeb2.0など、今後のWeb戦略等に関してもアイディアやヒントを提供してほしいですね」(菊地常務)


チームワークとリーダーシップ
研修のタイムスケジュール例「チームワークとリーダーシップ」
研修のタイムスケジュール例「チームワークとリーダーシップ」

 
 以上、概観してきたように、テックエンジニアリングのシステムソリューション事業統括部とサービス技術統括部は、それぞれの習得目標を階層別に明確化し、個人の力を事業部門全体のパワーに集積する努力を継続的に続けています。グローバルナレッジは、その人財戦略の一翼を担わせていただく立場から、今後とも同社とともに時代変化を捉え、その中で勝ち抜く組織のあり方を提示できるよう努めてまいります。




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