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ホーム > 法人向けサービス > 法人向けサービス事例紹介 > 株式会社アイピイ・ネット 2005年度

法人向けサービス事例紹介

株式会社アイピイ・ネット 2005年度

社内資格認定試験の実施で、
ソリューション提案を図れる
エンジニアの育成を推進


株式会社アイピイ・ネット

株式会社アイピイ・ネット(以下:アイピイ・ネット)は、沖電気工業株式会社(以下:沖電気)グループの一翼を担う企業として、1999(平成11)年に設立。 以来、広範な産業界にわたる顧客企業をサポート。 ネットワークを基盤としたビジネスの分析とその解決を導く企画から、ネットワーク設計~構築~保守・運用に至るソリューションを、ワンストップで提供してきました。
一方、世の中では、インターネットの浸透とブロードバンドの進展の中で、ネットワーク・エンジニアにも、顧客側の問題分析や要件定義などを的確に組み入れたソリューションの提案が求められるようになりました。 そこで沖電気は、ネットワークに関わるエンジニアをソリューション提案のできる人財に引き上げるための社内資格制度を設置。 IPソリューションに実績をもつアイピイ・ネットが、その認定試験の開発~実施、さらには教育に至るまでの役割を担当し、グローバルナレッジをサポート・パートナーとして選定しました。



アイピイ・ネット本社エントランス

アイピイ・ネット本社エントランス
株式会社アイピイ・ネット
本店所在地
東京都江東区木場2-7-23 第一びる1F
設立
1999年9月13日
代表取締役社長
白石 吉勝
資本金
2億円
事業内容
統合ネットワークサービス事業、教育事業
URL http://www.i-p-net.co.jp/ 
※2005年2月1日現在


新たな社会インフラとしての
ネットワークを担うSE育成のために

今やインターネットは、ビジネスや社会生活を支えるインフラとして、すっかり定着しています。 リアルタイムでロケーションを選ばない情報流通を基礎とした商取引や情報共有、24時間の顧客サービス対応やサプライヤー、協力会社との連携、あるいは自治体によるスムーズな住民サービスなど、新しい時代に即したビジネス展開は、もはやネットワークの活用抜きには実現することができないものとなっています。 また、私たちを取り巻くあらゆる機器にIPアドレスを割り当て、それらをネットワーク上でつなぐIPv6をはじめとする動きの中で、「いつでも、どこでも、誰とでもつながる」本格的なユビキタス社会の到来が、いよいよ現実のものとして具体的になってきました。 沖電気はこうした時代趨勢をとらえ、地理や距離、国境、時差を超え、背後のネットワークの存在すら意識することなく、世界中がインタラクティブで豊かなコミュニケーションを図ることができる社会の形成に貢献することを指向し、それを具現化するスローガンとして「ネットワークソリューションの沖電気」を掲げた活動を展開しています。 その中で、実際の顧客ニーズに基づいたネットワーク提案や設計、構築を図るエンジニアに求められる要素も、大きな変化を遂げつつあります。 つまり、マルチメディアの情報伝送を担う最新IP技術やスキルの習得と同時に、変化著しいこの時代の中で、顧客のビジネス要件を正しく理解し、顧客と協調してその解決を図ることのできる資質を兼ね備えていなければならないのです。 沖電気は以上のような基本的人財観に基づいて、新しい時代に求められるシステムエンジニアを「NSE(Network Solution Engineer)」と定義。 社内の技術者たちが目指すべき指針として、社内資格の策定を進めました。


市場を指向したマインドセットを

沖電気のネットワークビジネス最前線を担うネットワーク技術者たちをNSEへ導くパスを描き、認定試験の開発~実施を実行するためには、IPネットワークソリューションの豊富な実践経験を持ち、実践で役立つエンジニア像や必要なスキルなどを的確に判断できる組織が必要です。 そこで、沖電気グループの中でも、いち早くIPネットワークを基盤としたソリューションの提案に取り組んできたアイピイ・ネットの出番となり、その成果やノウハウをグループに還元し、ネットワーク技術者全体の技術力アップを図ることが期待されたのです。 アイピイ・ネット は、従来からよりフリーハンドな立場で、オープンなIPネットワーク提案を進めることができる立場にあり、また事実、独自の動きの中で確かな実績を刻んできました。 認定試験の実施に当たって、同社がその実行母体となった背景には、そんな実績に対する評価がありました。
アイピイ・ネット企画開発本部 部長の七尾豊氏は、同社が認定試験の運営を進めるに当たって意識した基本コンセプトを、以下のように語っています。

「NSEへの飛躍を達成するためには、エンジニアのスキルや取り組み姿勢そのものに対する大きなマインドセットが必要でした。 というのも、旧来のメーカーはどうしても自社の製品や得意技術を優位に置いた、プロダクトアウトな発想をする傾向にあったからです。 しかし、IPを基盤とした新しいネットワークは、まずお客様のビジネス課題の解決を最優先させた『マーケットイン』なものでなければなりません。 つまり、『自分たちが売りたい製品や提供したい技術を提供する』のではなく、まずお客様のビジネス課題を正確にとらえ、『目指すべきビジネスゴールを実現するための道筋を描いて提案し、最適な技術で実現する』姿勢が大切なのです」


企画開発本部 本部長
七尾 豊 氏


協業による効率的で効果的な
立ち上げを指向


「『ネットワークソリューションの沖電気』という戦略的スタンスに基づき、時代要請に応えるエンジニア育成を目指すこのプロジェクトにおいては、タイミングを逸することなく『早期の立ち上げを図ること』、さらに、日進月歩のIP技術や刻々と変化するビジネス環境の下で、『タイムリーかつ恒常的なアップデートを継続すること』が、必要不可欠な条件でした。 また、ひとつの企業グループ内のみで開発を進めてしまうと、その企業が得意とする技術に偏りすぎる傾向があり、『得意としない技術の急速な向上が図れない』ということが考えられました。 以上の観点から、すべてゼロベースで作り込むよりは、すでに確かな実績を築いているパートナーとの協業を図り、その資産を活用しながら『沖電気のポリシーに基づいたカスタマイズやアドオンを行った方が効率的でもあり効果的でもある』という結論に達しました。
そこで、広くパートナーを探した結果、グローバルナレッジを選定しました」と企画開発本部 教育事業推進チームのチームリーダ蓮見浩明氏は当時を振り返ります。

「営業向けの教育を実施している機関は多いのですが、システムエンジニア向けの豊富な教育体系を有している存在は、グローバルナレッジを除いて、ほとんどないと言ってもよい状況でした。 また、そもそも私たちが目指したのは、マーケットインな立場から、お客様要件の解決に最適な手段や技術、機器のベストマッチを提案することができるシステムエンジニアの育成です。 したがって、ベンダーフリーなニュートラルな立場にありながら、同時にIPネットワークのデファクト・スタンダードとなっているベンダーの機器や技術にも精通していること。 そして広範なIT分野に広がる研修実績を有していること、などが重要なポイントでした。 私たちは、そんな諸条件を満たすパートナーとして、グローバルナレッジを選んだのです」(蓮見氏)


企画開発本部
教育事業推進チーム
チームリーダ
蓮見 浩明 氏
 
技術力と提案力を両輪とした
真のプロを育成


こうして2002年2月から本格的にプロジェクトがスタートし、同年8月から教育、同年11月に第一回のNSE認定試験がスタート。 立ち上げに先だって、沖電気の総合企画室、人事部、各事業の企画部門、教育関連部門、そしてアイピイ・ネット が一堂に会し、人財育成に関する戦略的な方針を議論し、それを具体的なプランに落とし込んでいきました。

「システムエンジニアの『あるべき姿』であるNSE像の形成には、コンセプトワーク、スキルマップ作成にそれぞれ3ヶ月、さらに具体的な教育カリキュラム編成、試験問題の作成にそれぞれ2ヶ月を費やしました。 グローバルナレッジにもスキルマップ形成段階から参加してもらって、初期の理念や概念策定段階で十分な議論と検討を重ね、骨太でブレのない強固な育成プランを構築することができました」(蓮見氏)

図1 NSEスキルマップ


こうして以上の戦略的な育成方針に基づいて、アイピイ・ネット が試験を開発し、認定試験~評価までを運営する体制が整備されたのです。 以来、年間4回のペースで継続的に実施されてきた認定試験は、すでに2004年末で10回目を数えました。 NSE認定試験のカテゴリーは、次の4カテゴリーに区分されています。 LAN構築や伝送などの「要素スキル1」。 運用管理やセキュリティ、信頼性や可用性、サーバ構築などに関する「要素スキル2」。 さらに、ビジネス課題を見いだし、要件定義やその解決策を提示し、ポリシー設計などを図る「ソリューション提案スキル」。 そして、沖電気の十八番でもあるVoIP(Voice over Internet Protocol)やCTI(Computer Telephony Integration)などの技術を含む先進技術までを網羅した「応用スキル」です。 この4カテゴリーの試験問題は、試験のたびに技術の進化や変化を反映させています。 今後もソリューション提案に関する新たな技術、日進月歩のセキュリティ技術や先進技術に素早く対応させ、常にその時代に合うようにアップデートしていきます。 認定試験は、各自のキャリアパスに沿って、本人の希望や上司の指示を基に自由に受験することができます。 採点はカテゴリーごとに行われ、万一不合格だった場合にも、次回の試験で前回不合格だったものだけを受験し、合計で4カテゴリーをクリアすれば、NSEに認定されます。 毎回50人前後の受験がありますが、9回までの認定取得者合計は約100人。 最先端技術水準と高度なビジネス分析~提案スキルが要求されるものだけに、かなり厳しい「狭き門」となっています。 ちなみに、技術や知識だけでなく、分析力や提案力などが問われる「ソリューション提案スキル」の試験の結果通知では、各自の解答に対するコメントや示唆が添えられるなど、ワン・トゥ・ワンのきめ細かなフィードバックが図られています。

「また、試験の端境期には、グローバルナレッジによる教育研修を実施しています。 いわゆる暗記させることが主体の試験対策ではなく、より広い視野からプロとしての応用力を磨く講義内容となっています。 柔軟に対応できる応用力を持っていれば、さまざまな技術を適切に組み合わせ、お客様の特性に合った最適な提案を行えるはず。 NSE認定試験は、そんな懐の深い真のプロになるための指針であり、資格のための資格とは異なります」(蓮見氏)



図2 プロダクト提案型からソリューション提案型へ



さらに、広くグループ外への
提供も検討


NSE認定試験が回を重ねる中で、沖電気のネットワークエンジニアたちの間にも「顧客のビジネス課題の解決力が重要であり、そのためには顧客の視点で考えるべきだ」という思想が進んでいきました。 また、各カテゴリーの合否判定を分析する中で、得意分野や特性が明確になり、プロジェクト案件へのアサインやキャリアプランの修正など、人財の最適配置や指導へのフィードバック効果も生まれました。 ネットワーク系事業のエンジニアだけでなく、コンピュータ系事業のエンジニアも受験しており、純粋なネットワークエンジニア以外のエンジニアへの展開も進めています。 さらにアイピイ・ネットでは、以上の成果を踏まえながら、目下システムベンダーや通信キャリア、さらにコンペティター等、グループ外企業への展開も視野に入れたプランを構想中。 そのための各企業向けにNSEのスキルマップや認定試験のカスタマイズ対応なども図っていきたいとしています。 今回グローバルナレッジは、アイピイ・ネットとの連携の下、これまで蓄積してきた経験と成果を活かして、次代に向かう沖電気の人財戦略をサポート、今後のIPネットワーク文化を牽引するエンジニアの質的向上を支援する教育システムの一翼に貢献することができました。 さらに「ここで確立された認定試験の裾野を広げたい」とするアイピイ・ネットとの協業体制を強化し、業界全体の発展に寄与する教育体制拡充をお手伝いしていきたい、と願っています。


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